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2007.01.27 幸福な食卓

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評価:☆  幸福度:75%


評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)


『あらすじ』


 中学三年になった佐和子。始業式の朝、家族の食卓で父親から突然言われた「今日で父さんを辞めようと思う」の言葉。3年前、中原家で起きたある出来事を堺に家族は、ちょっとずつ歪みはじめる。それを補うかのように朝の食卓では、良いことも悪いことも打ち明ける暗黙のルールが家族間で出来つつあった。


 そんな憂鬱な告白をされた佐和子は、新しい学期を迎えると同時に転校生の大浦勉学と出会うことに。隣の席になった勉学は、佐和子を人間観察し、次第になんでも話せる仲に。同じ高校を受験し「切磋琢磨」頑張ろうとライバル宣言をされる佐和子の心は、少しだけ弾む。


『感想』


 「14才の母」で主人公・未希(志田未来)の親友役で出演していた北乃きいの主演作品。ほのぼのした中にも「家族のズレ」や「自分を支えてくれる存在」を描く。冒頭の父親の発言と3年前の事件とのリンクが判明するまで、佐和子が浴室を見る目に何があったのか色々と想像を膨らみました。


 離婚はしてないものの家族と一緒に暮らさない母親、教師を辞めて、「学生」としてもう1度大学に行こうとする父親、優秀な成績を持ちながら、突然「農業」に目覚めた兄、高校受験を控え、勉学とゆー存在に励まされ、翻弄される佐和子。この4人家族、仲は良いケド、それぞれ秘めた思いが断片的に描かれています。


 序盤は、勉学のちょっと変わった性格に佐和子は面食らうも、彼の言葉に他の同級生たちとは違う「自分を分かろうとしてくれている」感じがスーと佐和子の心の中に浸透してくる。勉学に励まされると「おう」と照れたように返事する佐和子の表情とか、かなり微笑ましいです。


 家族だからと言って、何もかわ分かり合えるワケでもなく、距離を置くことで見えてくる関係性や、その人のクセや欠点。頼れる兄である直ちゃんも、佐和子の知らないところでは、イメージ通りの人間ではないとゆー小林ヨシコの一言がとても現実感を持っている。


 佐和子と勉学の関係性も、勉学の考え方がちょっとズレてると思わせておいて、実は佐和子は自分の気付かないところで多くの人に支えられているとゆーことを気付かせてくれる勉学の存在がさりげなくて好感が持てる。(サバのエピソードとかマジで好きだった)


 お話として派手さはないケド、ドラマチックな言葉よりも「些細な一言」や誰かが側に居てくれるだけで、自分とゆー存在は救われているんだなと考えちゃいます。本編の中で、お父さんが佐和子に「大人になると、次の日が楽しみなんてことはなくなる」とゆーセリフがあるのですが、この言葉にとても共感しちゃいました。


 プラトニックな関係だった佐和子と勉学がお互いを恋人として認め合うところで勉学が「キスしていい?」ときくところ、佐和子が「いちいち聞かないでよ」と返答すると勉学が真面目にそれについて返答したあとの淡いキス、思わずたましょく「避けろ!」と心の中で願ってしまいましたw


 本編の中では、佐和子と対立?とまではいかないケド、ちょっと「異質」な感じのする小林ヨシコ。終盤の彼女の佐和子に対する励ましの言葉、ストレートで、ある意味で「配慮がない」とも捉えられそうだケド、その言葉に佐和子が背中を押されている感じは良かった。


 勉学も佐和子との関係中で、彼女の喜ぶような人間でありたいと努力し、電動付き自転車で坂道を上ったり、苦手なサバを食べたり、自分で稼いだお金で、佐和子にクリスマスプレゼントをあげようと努力する様は、佐和子にとってどれだけ勉学の存在が大きかったことか。


 勉学の手紙のシーンで、泣けて泣けて、今年初の大泣き゚・(つД`)・゚1回目のクリスマスの宣言に名字から名前で呼び合おうと書き綴ったところなんざ、ジ~ンとしちゃいました。手編みのマフラーを勉学の家に届けた佐和子が噂のクワガタ好き弟に「こんなのいらないか?」と言って家を去ったあと、弟が追いかけてきて「大丈夫、ボク、大きくなるから」の言葉も良かった。


 何より最後、家路へと向かう佐和子を映しながら、流れるミスチルの「くるみ」の歌詞の内容がすっごいリンクしていて、それでいてとても心地よい。清々しく、前を見ながら歩を進める佐和子。時おり振り返りながらも、自分には支えてくてる家族がいると思いを巡らせているのか。そして、家では母親が4人分の食器を食卓に並べる。あたり前と思えるような日常を迎えられる幸福に佐和子は気づけたんだなぁ~と。

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