上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

サイズ変更スウィーニートッド

 評価:☆           血に染まる凶刃度:90%

 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)

 『あらすじ』

 19世紀のロンドンでひとりの理髪師が幸せなの絶頂に居た。美しい妻と愛娘に囲まれ過ごす中、その妻の美しさにひとりの判事が目を留める。判事は、理髪師を無理矢理罪に陥れ、残された妻と愛娘を手中に収める。15年の時が過ぎ、理髪師は若き船乗りアンソニーの手助けにより監獄からロンドンへと舞い戻る。

 15年ぶりに踏みしめたロンドンの地は、あまりにも冷たく、理髪師の心に暗い影を落とす。妻と娘と再会出来ないのであれば、せめて自分を陥れた判事に復讐を果たそうと、かつて理髪店を営んでいた場所で「スウィーニートッド」と名乗り、ミートパイ屋の女主人・ミセス・ラビットと手を組むことに。

 『感想』

 ブラックパール号で辿り着いたロンドンは、暗く不穏な空気が漂う街。ジャックはジャックでも、今度のジョニー・デップは切り裂きジャック!(違う)オープニングの「血の循環」と音楽から、今回の作品の不気味さが漂ってきて、ちょっと身震い。

 年1回ぐらいは観るよーになった「ミュージカル映画」ですが、今回の作品は今までのモノとは、かなり「趣向」が違ってました。ある程度は「残酷」な描写も覚悟していたのですが、あれだけCMやっているし、そーでもないだろーと高をくくってましたが………

 スウィーニートッドが本格的にその凶刃を振るう前から、ミセス・ラビットが作るミートパイ(虫入り)の演出だけで、鳥肌と身震い。ダメ、血よりもゴ●ブリの方が10倍はイヤ。グチャとかカサカサとか、そんなのスクリーンで観た日にゃ、魘されること間違いなし。

 それにしても、この歌パートは、吹き替えなしで役者さんたちがやってるんだとしたら、本当に素晴らしい!よく通る声と情景をより演出する音楽の効果的な使い方、「圧巻」ですね。それでいて、トッドとラビットの関係が妙にユーモアに描かれていて、残酷なのに笑えてしまうあたりは、さすがティム・バートン。

 ロンドンに舞い戻ったトッド(バーカー)が、名を上げる為に挑んだ「ひげ剃り勝負」。相手のインチキ理髪師・ピレリが歌っている間に勝負が着いてしまうところで思わず吹いた。トッドの復讐心を巧みに制御し、手綱を取るミセス・ラビット、常識人かと思いきや、彼女のもまたトッドの身に降りかかった不幸を自らの欲望に転換しよーと。

 ピレリの始末をしたことで、ふたりは勢いづく。しかし、ピレリにはコキを使っていた少年・トビーが連れ添っていた。このトビーの存在とミセス・ラビットにとって、思わぬ「母性」の発芽となり、トッドを助け出した若き船乗りのアンソニーも導かれるようにトッドの生き別れた愛娘・ジョアナに恋をする。

 復讐と恋愛が織りなす増悪のミュージカルなのですが、トッドの殺人シーンは、かなり大胆に描かれてます。ちょっとあーゆーのがダメな人だと、席を立ってしまうかも。良く研がれた銀のカミソリでイスに座った客の喉をスパッと!鮮血が飛び散り、痙攣する被害者。涼しい顔で被害者を地下へと落とすトッド。被害者が地面に叩きつけられる時の音が耳から離れません。(この作品、何年経っても地上波での放送は、ないな)

 ドロドロしているのですが、登場人物を最小限にすることで、関係性は明瞭。ただ、思ったのはトッドとミセス・ラビットの関係なのすが、15年前にふたりに接点が感じられない点。バーカーだった頃からミセス・ラビットはトッドに思いを寄せていたのか?そーでなければ、大事な仕事道具を保管しておくのも考えにくい…。本編の中で、様々な職業を「味」に例えるシーン、字幕の表現も見事でしたw

 増悪の連鎖、復讐は復讐を呼び、トッドの怒りは自分を陥れた判事・ターピンを亡き者にしよーとすることが一番の目的ですが、もうひとり、お話が展開する上で重要な役割を果たす人物がいて、その伏線に「そーだったのか!」と(多分、フツーに観ていれば気付くのでしょーが、たましょくは驚かされましたw)

 ターピン役のアラン・リックマンは、憎まれ役やらせたらピカイチ。やっぱ、あの顔はそーゆーキャラ向きなのか。あと、「パフューム」にも出演していただけに、「臭い」を語るシーンは妙に印象的。あと、幼いながらもトッドやラビットと肩を並べるほどの存在感を漂わせるトビーの行動にも最後の最後まで注目。

 かつて、エルム街で凶刃を振るったフレディーもその断末魔は、焼却炉の中。それを考えるとあの人物があーゆー風な最後を迎えたのは「●●街」と銘打たれた作品の運命!?復讐劇の裏に哀しい家族の運命とその悲運を引き起こした男と悲運を利用しようとした女、そんな女に救われた子供の幼心、純粋に幸せを願った若者ふたりの存在など、それぞれの「思いの丈」が胸に残る作品でした。

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://tamasyoku.blog84.fc2.com/tb.php/128-789d29f7
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。