上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

20071118152737.jpg


 評価:◎     生々しい恐怖:65%


 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)


 『あらすじ』


 1990年代初頭。雪深い田舎町「松ヶ根」で、ひとりの女性がひき逃げ事故に遭う。死んだと思われた女性は、息を吹き返し、そのまま連れの男と何故か町に留まる。町の駐在所に勤める鈴木光太郎は、温厚な性格で職務をまっとうしようとするが、そんな彼の家族には問題が山積していた。


 『感想』


 なんとなくタイトルに惹かれて、見てみることに。とある田舎町で起きる小さな事件が鈴木家とその周囲の生活を地味に狂わせてゆく映画。作品全体を支配する田舎町独特の閉鎖的な空気と暗黙の了解とばかりに行われる因習。


 見ているとやたらと性描写が盛んで、現在の映画とゆーよりは20年ぐらい前の作品とゆー印象が伝わってきます。エロいとは感じないのですが、性に対して日常の中の1つとして描いているよーに感じます。羞恥心がないとゆーワケではなく、後ろめたさの中にも常習性が漂っている。


 事件の発端は、女性がひき逃げされたことから、駐在所の光太郎が家族の起こすトラブルを淡々と受け入れながらも、なんとか狂っている自分と自分の周囲の空気を変えようと奮闘?するのですが、この主人公の光太郎とゆーのが見た目に「葛藤」とは無縁な感じが限界まで自分の中で問題を抱えてしまうタイプに思える。


 光太郎を取り巻く環境もちょっと都会では考えられない地方ならではの独特な関係性。不道徳であっても、それが認知されて、「当たり前」のよーに行われている日常。こーゆー習わしは時代毎に形を変えて、今でも絶えることなく続いているんだと思うと怖い気もします。


 で、ひき逃げ事故を起こしてしまったのが、光太郎の双子に兄・光。事件をなんとか隠蔽しよーと被害者の女性とその連れの男に利用されまくり、そのしわ寄せが鈴木家へ。罪を犯した光が罪を隠すため、訳ありなカップルの怪しい行動に付き合わされる。


 そのカップルの片割れ・西岡役をやっているのがキム兄なんですが、とてもハマり役。口数少なく、無愛想な表情。有無を言わさない言動。相方の女性もちょっと尋常ない感じとか、すごくリアルに感じます。


 駐在所勤務の光太郎には、もう1つ悩み事が。それが駐在所の天井を駆け回るネズミ。どんなに罠を仕掛けても捕まえることが出来ない。周囲で起こる問題とネズミの捕獲、光太郎は、この2つの問題をなんとか解決したいと考える。


 なかなか捕まらないネズミのことで、同僚に愚痴ると「おまえにしか(ネズミの足音)聞こえないんじゃね」と返答されるシーン。光太郎の周囲で起こっていることも大事ではないケド、確実に鈴木家巻き込んでいる。町全体からすれば些細なことでも、彼にとっては放っておくことが出来ない。


 たましょく的には、こーゆー映画の方がホラー映画よりも恐怖を感じます。ホラー映画には、予定調和とゆーか、くるべきシーンで怖い演出がありますが、日常の中、フツーの生活の中で不意に起こることの方が怖いとゆーか、人間のたがが外れるとゆーのでしょーか。


 タイトルにもなっている「乱射事件」。誰がどんな形で行うのか、それによって何が変わったのか、変わらなかったのか。センセーショナルに発生するばかりが事件ではなく、地味に起こって地味に解決しても事件は事件。日常の存在する恐怖とゆーのが垣間見えた気がします。

スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://tamasyoku.blog84.fc2.com/tb.php/120-f20b738f
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。