映画の感想を中心に日々思ったことを綴るブログ。 「何を書くんだろー」→「何書☆ねくすと」にな りました♪


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サッドヴァケイション

20070911100059.jpg


 評価:☆


 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)


 『あらすじ』


 北九州のとある街で、運転代行の仕事をする健次。しかし、その一方では密航者の手引きをする裏の顔を持つ。その仕事で、密航中に船内で父親が亡くなった中国人の少年・アチュンを引き取る健次。そのことがブローカーに発覚し、見せしめとして仕事仲間が殺されてしまう。


 運転代行の仕事をする中で、健次は客を送り届けた先で、幼少の頃自分を捨てた母親を目撃する。間宮運送とゆーその会社には、世間に追われた者が集まっていた。健次は、母親と再会をはたし、その言葉に従うよーに間宮運送に身を置くことに。


 『感想』


 正直、観に行くまで内容もほとんど知りませんでしたし、なんとなく宮崎あおいやオダギリジョーが出演しているとゆー理由だけで選んだのですが、これが実際に観ていると久々にとても見応えのある人間ドラマでした。


 それでも、青山真治(監督)×浅野忠信×宮崎あおいと言えば…たましょくにとってもトラウマにもなっている「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」繋がり。まさか、この映画もあんな感じになってしまうのかと不安もありました。でも、そんな不安は観ているうちにスーと消えました。


 このお話、「北九州三部作」となってまして、10年前に青山真治監督が撮った「Helpless」とゆー映画と「EUREKA ユリイカ(http://tamasyoku-beya.blog.drecom.jp/archive/1074)」とお話が繋がっています。「Helpless」は未見なのですが、浅野忠信はこの作品の中でも「健次」とゆー役を演じているそーです。


 今回の作品を観ている内に自分の中で「ユリイカ」のシーンが思い出され、梢(宮崎あおい)の成長した姿や、あのお調子者の従弟・秋彦、茂ちゃん(光石研)などの登場人物たちがとても懐かしく思えました(梢ちゃん捜索隊のシーンは、単純にすごく笑えていいw)


 浅野忠信の出演する作品って、どこか「屈折」している印象が強く、素直に見ることの出来ない作品が多いのですが、今回も「屈折」していますが、それも含めて一瞬たりとも目が離せません。「ユリイカ」ほど長くはないですが、それでも2時間半。そこに詰まった殺伐とした中にも見え隠れする人の温もりと憎悪。


 観ている間、まったく展開が読めない。中国人の少年・アチュンを引き取ったことで、健次は少なからず危うい立場に立たされ、転がり込んだ間宮運送の従業員のほとんどは、何かしらの影を引きずる。母親への憎悪やアチュンとユリ(健次の友人の妹で、ある理由から健次が面倒を見ている)を守ろうとする気持ち。


 何かちょっとでも、バランスが崩れるとたちまち人間関係が破綻しそーな危うさと、他人からの干渉を好まない間宮運送の従業員たちの見えざる絆。復讐を果たすか、穏やかな生活を選ぶか健次の葛藤は、激しいモノではないケド、終盤のある出来事で健次が決断下すシーンは、浅野忠信にしか出来ない演技だと感じます。


 さて、オダギリジョーは間宮運送の訳あり従業員。人を寄せ付けない雰囲気ながら、健次には少なからず心を開く。そして、そんな間宮運送にやってくる梢(宮崎あおい)。このふたりは、反発?とまでは言わないケド、ふたりの間には何か、ちょっと説明出来ない「空気」が流れていて、その辺も楽しめました。


 健次は、この作品の中で、様々な女性に翻弄され、導かれ、救われるのですが、母親の千代子の掌で踊らされているよーでもあり、健次の恋人?冴子はなんとか彼を癒してあげようと広い心で迎え入れたり、身よりの無いユリにとって、健次は大きな存在だったり。健次にとっても、ユリは守るべき存在かと(それだけに終盤のあるセリフに、衝撃的。でも、あれは健次の本心ではないと思いたい)


 元・医者だった木島や古株従業員の曽根、それほど出番があるワケじゃないですがすっごい存在感。木島が健次にある言葉をかけるシーンは、ゾッとします。怖いこと言ってるワケじゃないんですが、この木島とゆー人物、笑顔を絶やさないから。逆に曽根(嶋田久作)は、いつもの無表情の中にも仕事仲間を思う気持ちが伝わってくるシーンがあったり。


 終盤、千代子(健次の母)のある発言によって、たましょくの頭の中が一瞬、パニック。それを踏まえた上での人間関係を整理するのにちょい時間がかかりました。そして、最後の最後に待つ、監督の遊び心?に「えーーーー!?」と感じましたが、あの人物のやったことだから許せるよーな気もしますw


なんと書いても、この映画の魅力を伝えるには「観てください」とゆーのが一番かと。そして、出来れば「Helpless」と「EUREKA ユリイカ」を事前にチェックした方が、この重厚な人間ドラマをより楽しむことが出来るかと。(たましょくも近い内に「Helpless」チェックしよーと思います)


 20070911111350.jpg


前売り特典:ポストカード1枚
((´・ω・`)ショボーン)



コメント

 >たいむさん
 コメントありがとうございますm(_ _)m
たましょくも観賞するまで「ユリイカ」と関連
があること知りませんでしたwあまり話題に
はならなかったみたいですが、この作品は
奥深て良質な作品ですよね。

 浅野忠信って、冷静にキレますよね。あ
の演技は、ある意味でホラーの境域なん
じゃないかと思うぐらい。オダジョーの魅力
も引き出されていたし。

 最後のシャボン玉は、笑ってしまいましたw
[2007/11/05 19:27] URL | たましょく #H84T0CS. [ 編集 ]

浅野VSオダギリ
まったく前作を知らず、キャストに惹かれて鑑賞しました。
あまりの重さに押しつぶされそうになりましたが、どんどん引き込まれていきましたよ(^^)
2時間半もあったんですね。そんなことも知らず・・(^^;)

浅野VSオダギリ。絵になりますよね(^^)
弟の脱走を間宮のみんなで阻止する場面。
事務所の左右に寄りかかってたたずむお二方には見惚れてしまいました(><)
山のてっぺんのシーンも素敵でした。不穏な絡みをするかと思っていただけにちょっと意外な展開でしたけど。
[2007/11/05 18:41] URL | たいむ #- [ 編集 ]


 >八ちゃんさん
 コメントありがとうございますm(_ _)m
やっぱり日本映画は、こーゆー方面に秀
でているんだと感じますね。派手さよりも
役者の持ち味がしっかりとスクリーンから
伝わってくる。ちゃんと3部作通してチェッ
クせねばと思っていますw
[2007/09/27 22:50] URL | たましょく #H84T0CS. [ 編集 ]

ごめんね〜
PCの調子が悪く、仮アップを繰り返している間です(逝っちゃう前にデータを少しでも転送しておきたい…)
さっきもその後で電源落ちちゃって…

なかなか見ごたえありましたねぇ。
いかにも「日本映画」って感じで、こういうの好きです。
[2007/09/27 09:57] URL | 八ちゃん #- [ 編集 ]


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[2008/09/28 20:45]

「サッドヴァケーション」みた。

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