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サイズ変更ライラの冒険

 評価:◎            見応えのある不可解さ:65%

 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)

 『あらすじ』

 人の「魂」が動物の形として具現化する世界。ダイモンと呼ばれるパートナーと共に人々は生活し、人とダイモンは運命共同体。イギリスのオックスフォードの学院に孤児として預けられているライラは、男の子勝りの性格を持つ12才の少女。ダイモンのパンは、主人であるライラが成長途中とゆーことで、様々な動物に変化する。

 ライラの唯一の肉親である叔父のアスリエル卿が長い旅路から戻り、北の大地で起こりつつある「世界の変革」の更なる研究を続けようとする。しかし、世界を掌握しよーとする「教権」と呼ばれる組織は、アスリエルの行動を監視する。叔父と共に北の大地を目指そうと考えるライラの前に、謎の女性・コールター夫人が現れ、ライラを導く。旅立ちの日、ライラは学長から「黄金の羅針盤」と呼ばれるアイテムを預かることに。

 『感想』

 このダコタとあのダコタは、まったく無関係なんですね?子役で「ダコタ」なんて名前なんで、ひょっとしたら姉妹なんじゃないかと思ってましたが、顔立ちとか全然似てないですねwやや小生意気そうな感じを漂わせながらも、見事な存在感で主人公ライラを演じています。

 さて、お話の方がですが…あまりにも駆け足過ぎ。観ている方が世界観を飲み込む前にライラは旅立ち、「教権」やら「ゴブラー」などの何なのかよー分からないまま、気球に乗ってどこまでも~。つか、ライラ自身の「運命」の重大さもイマイチ伝わってこないんですケド。

 世界観的には、完全なファンタジー(「ロード・オブ・ザ・リング」系統)とゆーよりは、現実世界と非現実世界の融合(「ハリー・ポッター」系統)色が強いです。冒頭、本編が始まる前に「前説」みたいな文章は、あまり必要性を感じないんですが。作品の順位としては「ナルニア」以上、「ハリポタ」未満かなw

 ライラは、冒険をする中で、何かと「黄金の羅針盤」を頼りにするのですが…サブタイトルにもなっているこの羅針盤があるせいで、ライラが考えようとしてないよーに思えてしょーがない。ドラ●もんに道具を出してもらった、の●太が道具の便利さに溺れているよーな。

 ライラは、コールター夫人の陰謀を嗅ぎつけ逃走し、誘拐された友人を救い出すために北の大地を目指すために、「教権」と対立関係?にある「ジプシャン」と呼ばれる民族と手を組むのですが、仲間が増えてゆく過程も大雑把過ぎて、「絆」をあまり感じない。

 よろいグマのイオレクを仲間にするところなんて、もっと掘り下げてしかるべきなんじゃないかと。で、そのイオレク。「よろいを奪われたよろいグマなんて…」と酒浸り。その後、ライラの導きで「よろい」を奪還。よほど「よろい」が重要なのかと思ったケド、さほど「よろい」の意味も感じず、けっこー「よろい」なしで行動してますw

 ジプシャンやイオレクを仲間にしたライラは、更にいぶし銀な気球乗り・リー・スコーズビーまでも仲間にし、突然現れた「魔女の女王」とも気さくな感じで、見方に付けるのですが、このほとんどの過程が「羅針盤」で未来を見通しただけw

 それなりに見応えはありますが、演出的には「不可解」な感じもします。個人的に好きだったシーンは、ライラがコールター夫人に世話してもらうところで、髪型を変えている時の表情とか、イオレクを仲間にした時、リー・スコーズビーに対して見せた勝ち気な「含み笑い」とかwあと、よろいグマの王国での決闘(片手にコカ・コーラを持って欲しいところだが…)

 クライマックスは、唐突に合戦勃発!いや、ファンタジー映画にゃ、こーゆー派手な見せ場が必要だとは思いますが、ヘタすりゃ子供たちも犠牲になりかねないよーな状況。空から大勢やってきた「彼女ら」がなんで加勢したのか、結局分からないまま。主人を失ったダイモンが一瞬にして消滅するエフェクトは、某バンパイア映画の思い出してしまう。それと、ライラの出生もベタ過ぎです。なんとなく、序盤で分かってしまう。

 んまー続編を観るとかどーかは、正直微妙ですが、新たなる天才子役が誕生したことは、喜ぶべきことではないでしょーかw(「ナルニア」よりは、続編が気になるかな)あと、捕らえられた007は、どーなったのかも気になります。

サイズ変更ライラ特典

前売り特典・羅針盤キーホルダー
(前売り買ったのは、昨年の5月w)

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