評価:☆? 考えたら負け度:80%
評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)
『あらすじ』
とある出版社にライターとして雇われている男・自称『俺』は、編集長から「死にモドキ」とゆー謎に包まれた存在を発見し、死後の世界をルポしてこいと命令される。なくなく取材を開始することになった俺は、仕事の相棒・エンドーと合流。
「死にモドキ」を探したが為に消息不明になったカメラマンの足取りを追っているうちにふたりは、リストカットマニアの女性・サヨコと出会う。そして、謎のチンピラ・目玉のおっちゃん、その舎弟・チョロリを従え、一度死んで蘇ることの出来る「死にモドキ」を探すことに。
『感想』
相変わらず、三木聡監督の劇場作品は、感想が書きづらいですwつか、冒頭から「ユルさ」全開(もしくは、全壊)ユルいのに、全開ってーのも、おかしな話ですが、そんな感じです。三木監督の作品に出演するとイケメン俳優も美人女優も「変なキャラ」として、成立してしまうのがすごい。
冒頭から美人編集長役の水野美紀に変なことやらせ過ぎ(≧▽≦)そして、主人公・俺の相棒エンドー役の松尾スズキ。ハイパー奇人な彼がまとなことを言うこともあたり前の行動することもなく、序盤からブレーキが壊れた車みたいな印象。
物語を楽しむとゆーよりは、散りばめられた「小ネタ」と、登場人物の会話、リアクションを笑う方が正しい見方?かなwただ、劇場作品とゆーことで、下品&不道徳な部分は多々あります。たましょくの横に小学生ぐらいの男の子が居たのですが「こんな小さい子に見せて大丈夫か~!?」と余計なことを思ってしまいました。
本編の中で、エンドーが次から次へと変なことをやるのですが、「コンタクトレンズ」は、軽く身震い(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルするぐらい、アカンだろーと。あと、あの「お好み焼き」は…更に、サヨコ(菊地凛子)までもが…あの「わさびおろし」は、ちょっとねぇ~w
で、三木監督の作品と言えば、欠かせないのが迷コンビ!岩松了とふせえり。「カメハヤ」でのスパイ夫婦、「時効警察」の熊本さんと又来さん、ある意味でこのふたりが「三木聡監督作品」のものじゃないんでしょーか。岩松さんは、鯉のぼりアロハで、まったく怖さのないチンピラ、ふせさんは、その舎弟でやたらと声が高いチョロリ(ホント、このチョロリとゆー名前がピッタリな役)
その他にも、あちこちに「時効警察」繋がりのキャスティングが。彼らがスクリーンに映し出されるだけで、何故か観客席から笑い声が(えぇ、たましょくも笑ってましたw)そして、まさかあんな形で「霧山」が出てくるとはね~。もしかしたら、「三日月」もどっかに出ていたのかも…w
で、今回は、久々に舞台挨拶を拝見することに!劇場に来たのは、ヒッピーな三木聡監督、寝起きにバイクで駆けつけたキャシャーン伊勢谷、話題のバベル凛子、そして我らが又来チョロリ!じゃなくて、ふせえりさん。と、映画の主題歌を歌っているナイス橋本さん。
三木監督、相変わらずしゃきしゃき喋れません。ちょっと俯き加減に、撮影の苦労話などをしてました。(あのお好み焼きにあんな努力が)三木監督が「ボクの作品は「脱力系」と言われてますが、撮影の時はめちゃくちゃ大変です」と、観客を脱力させるための努力を怠ってないことをアピールしてましたw
それから主演の伊勢谷。ジーンズに白いシャツ、髪は結んでいて、顔にはサングラス。確かに、イケメンですな。寝起きで来たそーで、思うように口が回らない様子でした。それから、凛子嬢は、白とピンクのストライプのワンピース。髪は、ストレートで胸のあたりまで伸びてました(この時、たましょくは「あー貞子役と似合いそう」と思ってしまいました)アカデミー賞で騒がれていた時期を跨いでの撮影だったよーで、「わさび」のシーンは、アカデミー賞ノミネート後、だったんですねw
で、待ちにまった「又来さん」ではなく、チョロリ役のふせえりさん。上下共に黒で統一し、髪型はおかっぱ。映画の中では、甘いモノ好きな角刈り野郎(多分、チョロリって男役だよね?)演じているのですが、実は本当に髪型を「角刈り」にしたそうです!さすがのふせさんも角刈りにした後は、お風呂に入ると時とか、ちょっぴり泣いたそーです。
つか、ふせさんのトークが面白過ぎ!今回は舞台挨拶に来られなかった、松尾スズキ&岩松了のふたりをイジり倒して、それだけじゃモノ足りず、主演の伊勢谷にも「伊勢谷くんって、そーゆーところあるよね」を連発(この時のイントネーションは、もちろん又来さん風でしたw)最後には、チョロリの口調で「チョロリは、嬉しいでございます!」観客席、大爆笑(≧▽≦)(ブヒャヒャ!
ナイス橋本さんは、主題歌歌っているだけなので、それほどトーク長くながったですが、作品のパイロット版を観ながら、歌詞を書き上げたそーで、登場人物たちのセリフからいくつか単語を拾ったとゆー話に、観客以上に伊勢谷さんが食い付いていて「あとでこっそり教えてくださいよ」と言ってました。
司会進行が、三木監督に「小ネタ」をひとつ、教えて下さいと言い、それに答えたのですが、その小ネタに気付いたのが、満席&立ち見の中で、たった1人の観客のみwで、三木監督「なので、もう1度観て頂いて、そーゆー小ネタを探してみてください」と締めていました。(松尾スズキと岩松了にも会いたかったなぁ~)
前売り特典のミニ・プロジェクター
(暗闇で「図鑑に載ってない虫」のシルエットが浮かぶそうです)
評価:★! 濃密度:99%
評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)
『あらすじ』
1年前、突如として自殺したアイドル・如月ミキ。彼女の1周忌追悼会に集まったファンサイトの住人たちと管理人。男5人は、如月ミキの思い出を語り合うために集ったはずが、ひょんなことから彼女の死を巡って議論に。はたして、アイドル・如月ミキの死の真相と彼らとの繋がりは!?
『感想』
プロガー仲間の「あんぱんちさん」が絶賛していて、すごく気になっていて、当初は予定になかったのですが、急遽観賞することに!いわゆる「口コミ系作品」です。設定だけ聞くと、相当「地味」な印象ですが、そんなことはないです!
1周忌を機に初顔合わせとなるファン5人。それぞれが手探り状態の中、序盤は如月ミキに対する思いの丈を語る。塚地演じる「安男」がなかなか絡んでこないのですが、これが非常にのちのちの展開でうまーく描かれています。
ユースケは、ちょっと「真下」を引きずっている印象ですが、それ以上にHNが(≧▽≦)(ブヒャヒャ! しかも、あの名ゼリフまでキッチリと言ってますからwそれで、憧れてないってー言ったらウソでしょwクールな役かと思いきや…
小出恵介演じる「スネーク」は、かなりのお調子者♪あ!「長いモノには巻かれろ」で、スネークなのか!?ほぼ終始、ハイテンションですよ、スネーク。1シーンだけ、のだめの「真澄ちゃん」を感じさせるところも。
小栗旬演じる「家元」はサイトの管理人で、追悼会の主催者。「花男」の花沢類とは、まったく逆のキャラなのに、違和感なさ過ぎw序盤は、カリスマファンとして敬ってもらえるも…終盤の壊れ方、イジけ方サイコー(≧▽≦)(ブヒャヒャ!
で、最後のひとり、香川照之演じる「いちご娘。」。イジるところ多過ぎて、何書いていいのか分かりませんが、このベテラン役者が見事なぐらいにイタい無職のヲヤジを好演(熱演?)してますwHNの下り、ユースケは、少々後悔しているのに、「いちご娘。」は、気に入っていると発言するシーン、面白過ぎ(スネークのツッコミも)
死んだアイドルの死の真相を追求する過程で、5人の身元が判明し、それぞれが実は…設定にもセリフにもまったく無駄がない。細かな設定も些細な発言も見事に展開とリンクしている。かと言って、堅苦しい緊迫感だけが漂う内容ではなく、笑いのツボをしっかりと押さえている。
終盤になって色々な真実が判明するのですが、観ながら「誰かまだ『爆弾(発言)』持ってるんじゃないかと」とワクワクしちゃいます。見事な展開と笑いでまったく飽きない上に、ホロリとまでさせてくれます。しかも、最後は5人で…アレは是非、自分の目で確認して欲しいです♪(個人的には、如月ミキは最後までミステリーな存在であって欲しかったですが…w)
ここで、問題です。
小栗旬、小出恵介、ユースケ・サンタマリア、塚地、香川照之の5人の中で「デブッチャ」は、誰でしょう?w
評価:○ 真のヒロインは真加…度:60%
評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)
『あらすじ』
高校の修学旅行で、迷子になったことがきっかけで、舞妓しか愛せなくなった鬼塚公彦。社会人になり、食品メーカーに勤める傍ら、舞妓のファンサイトを運営。日々、募る舞妓への思いを滾らせ、京都支社への転勤を願い出る。
そんな公彦に一方的にフラれる富士子。舞妓(京都)にしか興味のない元カレへの未練は、いつしか彼女までも京都へ向かわせる。念願の京都デビューを果たすも、お茶屋の「一見さんお断り」の前に夢潰えそうな公彦だが、社長の一言で俄然やる気を出すことに。
『感想』
他にも主演張れそうな役者いっぱい居る中で、あえての阿部サダヲの起用。たましょくの中では『Mr.脇役』と言っていいほど、阿部サダヲは脇役だからこそ輝くんだと思うのですが。役としては、今まで彼がやってきた色々な役の延長線上です(古くは、IWGPの警官役など)
純粋に不純な気持ちで、舞妓と遊ぶことしか頭にない公彦。洋服着ているより、ブリーフ一枚の方が様になっているあたりは、さすがに阿部サダヲなんでしょーかwそんな公彦の元カノの富士子役の柴咲コウ。いつもは、気の強い役が多い中で、ちょっとズレた感性を持ったOL。一体、彼女が公彦の「何処」にそんなに惹かれているのか、本編観ても分かりませんw
そんな公彦のライバル?として登場する内藤貴一郎=ナイキ役の堤真一。ま、早い話、このふたりが京都(お茶屋)を舞台にやりたい放題するだけで映画。同じく舞妓を描いた「SAYURI」ような奥ゆかしさも、厳しさも「触り程度」で、あとは、そこそこの笑いとついていけないぐらいのハイテンション。
驚いたのが、日テレ製作なのに、某局の映画をパロっているところ。しかも、伊東さんや生瀬さんは、あっちのオリジナルにも登場しているだけに、役者として器の大きさを感じますw(先崎部長=生瀬さんの髪型七変化は、トリックの矢部刑事に対するオマージュかっ)
で、メインの舞妓はんたち。京野ことみ、酒井若菜がしっとりと舞妓を演じる中、注目新人の小出早織(真加出くん)が柴咲コウ以上にヒロイン役を熱演!つか、もっとお話して見せるなら、駒子のエピソードを広げた方が良かったよーな(でも、クドカン脚本だから、基本コメディなのね(;´Д`)ノ)
笑いはありますが、大爆笑とゆーより「プッ」とか「キャハッ」とゆーレベル。あとは、比較的クールなキャラで通してきた柴咲コウのボケをどれだけ楽しめるか(ケータイのメモリーに「クドカン」って)公ちゃんに振り向いて欲しい一心で、会社の屋上で予行練習している姿は、カワイイw
カップラーメンの話をもっとしっかり描けば、お話としてもう少しマシだったかな。つか、あのカップラーメンシステムは面白いと思ったケド、まー現実的には厳しいのかな?(でも、本当に商品化されるんですね「あんさんのラーメン」w)
公彦にしても、ナイキにしても、あんな醜態が実際のお茶屋で許されるワケないんですが、そこは、コメディ映画とゆーことでってーことですかね。つか、あの「伏線」を考えると、序盤のナイキの行動は、一番見せちゃいけない姿だと思うのは、たましょくだけじゃないハズ(ま、そこはコメディだからと言われても…)
あと、無駄に山田孝之とか出てきているのは、何でしょーか?「電車男」の逆で、実はこの映画を日テレで、ドラマ化する予定でもあるんでしょーか!?あと、偉大なエンターティナーだった植木等さんの遺作でもあるとゆー点は、書いておきます(素晴らしい共演させてもらったんだよ、真加出くん)
ほろりと泣かせるエピソードがないワケではないですが、全体的に「軽い笑い」が支配してしまい、人物への愛着もそれほど沸かないままとゆー印象。でも、脇役のキムラ緑子さん、図太く公彦のフォローに回っている姿、きらいじゃないですw
最後の舞妓姿…お世辞にも「様になってる」とは言い難いwプログラム読んだら、最後のシーンは、ミステイクの方が本編で使われたと知って、納得させられました(爆)あ、でも、駒富士と駒子の演舞は、見事でしたケドね。(個人的には、真加出くん見ていたら、また「帰ってきた時効警察」をすぐにでも見返したくなりましたw)
評価:○
評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)
『あらすじ』
1969年、ある若いカップルが何者によって死傷させられる事件が起きる。通報した人物は、自分が犯人だと名乗る。1ヶ月後、新聞社に送られた封書には、犯人からと見られる手紙と暗号が記されていた。
犯人は、各新聞社に暗号を1面で掲載するように要求。掲載されない場合は、無差別殺人を行うと挑発。新聞社にイラストレーターとして雇われていたグレイスミスは事件に興味を持ち、記者のエイブリーや刑事のトースキーに協力を求め、犯人の正体を知るために動き出す。
『感想』
デビッド・フィンチャーって、「エイリアン3」が監督デビュー作なんですね~(「エイリアン」好きなのに、知りませんでした←いきなり本題から逸れてます)主人公?のグレイスミス役の人って、「デイ・アフター・トゥモロー」に出てましたよね?
新聞記者は、更に渋みの増したジョニー・デップ風、刑事は、ヤング・コロンボみたい感じ(髪型とかね)で、すっごく長く感じました。実際、2時間半ある映画ですが、3時間ぐらいに感じます。寝はしませんでしたが、正直、全編通して集中しては観てないかも。
んー雰囲気作りはばっちりなんですが、物語に起伏とゆーか、メリハリがないよーな気がします。淡々とし過ぎているとゆーか、犯人が送りつけてくる「暗号」を解く過程も時間があるわりには、あっさりしていたり、殺人シーンでも、ちょっと犯人にシルエットを見せ過ぎかと(あの覆面姿は、どーかと思うよ、実際)
実際にアメリカで起きた事件を元に作られた映画とのことです。事件自体は、未解決な上に、もっとも容疑者に近かった人物は、病死。謎は謎のままです。なんか、ちょっと上手いこと書けないです(上手く書けたことがあったのかと、自分に問いたい)
ホント、もぉ「長い」とゆー印象しかないんですよ。「面白い」とか「つまらない」とゆー印象よりも、そっちの方が強い。最近、映画のレビューが「おざなり」がちになっていて申し訳ないです。
評価:☆ 血戦度:90%
評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)
『あらすじ』
かつて、国の教えに従い数々の試練を乗り越え、スパルタの王となったレオニダス。そんなスパルタに東方の大国ペルシアが使者をよこす。無条件降伏に等しい使者の言葉にレオニダス王は、スパルタの戦士としての在り方を示す。
戦争をはじめるにあたって、司祭たちに神託を賜るも、汚れきった司祭たちは戦争に同意せず。レオニダス王は、スパルタの精鋭部隊・300人を伴って、国の法に背きながらも、ペルシア軍を迎え撃つ為に立ち上がる。
『感想』
国に縛られることで、国を守れないのであれば、国を捨てて、国を守る。産まれた瞬間から「戦う」ことだけが生死を分かつスパルタの教育方針。レオニダス王の中に脈々と受け継がれる「スパルタの血」。敵の数にわずかな怯みを感じることもなく、己の肉体と結束力を信じ、100万の軍勢とガチンコ勝負!
筋肉ムキムキ、咆哮を上げながら、圧倒的に多勢に無勢な状況でも、退却も降伏も「恥」とし、立ちはだかる300人の漢たちッ!独特な映像美と迫力で、魅せます。使者を突き落とすスローモーションやオラクルの神託シーンからがっつり心奪われました。
単に正面からぶつかるだけではなく、地の利を活かし、敵の心理を読み、知略を匠に巡らせるレオニダスの勇姿がとにかくカッコイイ。戻ってはこれないと分かっていながらも、王に「骸になっても戻ってきて」と呟く妃も胸を打たれます。
しかし、レオニダス率いる300人の精鋭部隊が前線で、まさに命がけの戦いをしている最中、スパルタでは不審な動きが。ある人物が志願するも、ある理由から前線に加わることを却下され、結果として、それが致命的なことになってしまう流れ、悔やまれます。
敵国のペルシアも容赦なく、次から次へと兵士を投入。一般兵がダメなら、般若面をつけた不死の軍団&制御不能の怪力男、武装したサイ、巨大ゾウ、それとてスパルタの精鋭300人の前では、苦戦を強いられることに。
300人の戦士たちが、斬りつけるシーンはスピーディーに見せるのではなく、スローにすることで個々の戦士の強さと連帯感がとても分かり易い。しかし、どんなに強靱な肉体と強い意志を持ってしても、体力の疲弊は免れない。
弓矢が大空を覆うシーン、「いや、助からないだろ」とフツーなら思うところですが、なんだかこの300人ならなんとかしちゃいそーと。盾に突き刺さった矢を槍でへし折るシーン、シビれます。王の決断に報おうと、妃は妃でスパルタの議員たちを説得しよーとする様、女も強くあるべしとゆー教えを強く感じます。
役者陣は、ほとんど知らない人ばかりですが、それだけに先入観もないだけに登場人物がとても猛々しく思えました。一方で、ちょっとイタい敵国の王。自らを「神」を称し、寛大な心でレオニダス王と徹底抗戦。自らは、戦うことはせず、レオニダスと対照的な描かれ方。あのクライマックスで「当たってくれーーッ!」と心の中で強く願ってしまいました。
国の在り方を通すことと、国を守る事の難しさ、本当の敵は、目の前の100万の兵ではなく、心の隙を突かれた自国の者の中に居たとゆー哀しい一面も。最後の最後まで、援軍が間に合うことを祈らずにはいられませんでした。
評価:○ トリックの代償度:70%
評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)
『あらすじ』
19世紀末、ロンドンでふたりの奇術師が大きな注目を浴び始める。ボーデンとアンジャーは、互いをライバルとして、より高度なトリックを生み出すことに心血を注ぐ。そんな中、アンジャーが「瞬間移動」のマジックを行っている際に、水槽に落とされ死亡する。
容疑は、舞台裏でその一部始終を目撃していた、ボーデンにかけられる。投獄され、死刑宣告を受けたボーデンは、獄中でアンジャーの手記を読み、互いが辿ってきた「奇術に費やした時間」をふりかえることに。
『感想』
X-MEN対バットマンの奇術対決!?冒頭でいきなり死んでしまうアンジャー。物語は、ふたりの奇術師が師のステージ上で起こった「事故」をきっかけに、互いを出し抜こうと躍起になるのですが…
なんつーか、間違った方向に闘争心燃やし過ぎヽ(`Д´)ノ人々を驚かせ、喜ばせることを生き甲斐としなきゃいけないのに、出し抜き、足を引っ張り、いや「夢を売る仕事」からかけ離れてますよ。これ見ちゃうと、マジックの裏とか知りたいとは思わなくなる。
このふたり、頭はいいんでしょう。でも、その頭の良さを間違った方向に使いっているよーな。つか、事ある度に相手のステージを邪魔するのは、プロ意識を感じません。しかも、あtるマジックのトリックで、動物好きなたましょくとしては、減なり(´ヘ`;)アレが、実際のマジックでも行われていたらと思うと…(あの見抜いた子供、凄いな)
謎のヒロインで登場のスカーレット・ヨハンソン。今回も相変わらず、ポテッとした唇でふたりを誘惑?しながら、結局「どっちの味方だったんですか┐(゜~゜)┌?」状態。それ以上に個人的に驚かされたのが、謎の(さっきから「謎の」使い過ぎ)トリック考案者・ニコタ・テスラ。この人物、実在の人物で、エジソンのライバル的存在だったとのこと。
で、このテスラ役をやっているのが、デヴィット・ボウイ(カッパー・フィールドじゃないw)つか、気付きません。今、こうして家に帰ってきて、プログラム読んだあとでも彼がデヴィット・ボウイだったなんて、映画の中の奇術よりも、こっちの事実の方が驚かされました(おぃ)
上映に前に「結末言ったら、アカンよ」みたいなこと表示されますが、別に言いたくなるよーな結末でもないです。つか、愚かなふたりの足の引っ張り合いばかりが目立ってしまって、奇術で驚かそうとゆー印象を受けません。かと、言って欠伸が出るほど退屈とゆーワケでもなく。
結局、どっちもどっちのよーな気がします(いや、でもアンジャーの方が●いと思う)そもそも、ボーデンは、なんで結び方を変えたのか…。それが彼の計画の第1歩だったのか。、ま、探せばもっと「驚ける」謎はあると思うのですが、そこまでのめり込めませんでした。
前売り特典『マジック・トランプ』&入場特典『クリアファイル&ステッカー』
(ステッカーに、荒木飛呂彦のイラストが描かれているのがポイント高い!)
評価:◎ ロックって何だ!?:65%
評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)
『あらすじ』
バンドブームの最中、勢いでメジャーデビューした「SPEED WAY」。1stシングルは、見事にヒットしたが、なかなか次の曲が書けないことに悩むメンバーの中島。中島は「ロック」の本質を自問自答する内に、「ロックの神様」と讃えるボブ・ディランの幻?と邂逅するよーになる。
『感想』
たましょく、男の子なのに一度もバンドとかに憧れたことがないもんで。それ以上に楽器を演奏してみたいと思ったことがない。なにせ、「縦笛」すらもろくすっぽ吹けないよーな子でした。なので、『ロック』について自問自答する中島の姿は興味深いっちゃ興味深いですが、あまり共感出来る部分は、感じられず。
もっと印象として、いい意味で『ドロ臭い』バンドのお話なのかと思っていたのですが、バンドそのものよりもあくまでも中島の話なんですね。バンドメンバーに中村獅童、大森南朋、マギーとゆーメンバーを揃えながらも、あえてメンバーたち個々に関しては、それほど掘り下げていない。
物語、中島と中島が見る幻の『ディラン』、そして、大らかな心で中島を包み込む彼女(麻生久美子)を中心に進んで行くのですが、この中島とゆーが「ロック」を語るわりには、やっていることは、サルだったりするワケです。そんな自分が許せないのと、バンドの方向性が思うように定まらない中での葛藤が描かれてます。
たましょく的には、中島がメンバーと出会って「SPEED WAY」を結成するに至った経緯をドキュメンタリー調でやってくれた方が面白かったと思います。「あたかも実在したバンド」と思わせてくれた方が劇中の曲もより、印象深くなったんじゃないでしょーか。
後半、中島がステージ上でキレる?シーン。あーゆーのが「ロック」なのか、どーなのか分かりませんが、誤解を招くんじゃないんでしょーか。ロックシンガーはそれほど崇高な存在なんでしょーか?あのシーンは、真の意味でも「ロック」を描いているとゆーよりは、自棄になっているよーにしか。
さきほども言いましたが、中島以外のメンバーが背負ったモノがあまり描かれてないのも。ベースがうまく弾けないトシや、やきとり屋でバイトするドラムの豆蔵、やたらと中島につっかかるボーカルのジョニー、それぞれに「お話」があってもいいと思うのですが、イマイチ、描かれていないことに不満を感じます。
これが野郎だけの暑苦しいバンド映画にならなかったのには、中島の彼女(麻生久美子)の存在が大きい。いや、でも実際にあんな女性いないでしょ。中島が見続けた「ディラン」は、彼女だったのかもしれない。彼女のセリフのひとつひとつが曲の「歌詞」によーに思えてくるぐらい、優しさと憂いを帯びているんですよ。
音楽(ロック)を目指している、そーゆー青春を駆け抜けた人なら「分かる!分かる!」と熱くなって見ることの出来る作品なんでしょーが、たましょく的にはそこまで熱くなれるモノはなかったです。ま、単なるサクセスストーリーとは違ったとゆー展開は、良かったです。ラストが武道館ライブとかだったら、逆に減なりだったと思います。
評価:△ 個々の演技:☆
評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)
『あらすじ』
アパートの一室で同居するミヤコとサキコ。ミヤコは、売春婦として生計を立てる。ある時、客として出会った「新谷さん」に「感じる喜び」を与えてもらったミヤコ。女としての快感を感じた時、ミヤコとサキコの関係は、思わぬ方に転がりはじめる。
『感想』
んーこの作品を見終わったあと、頭を過ぎったのは、麻生久美子繋がりとゆーワケでもないのですが「青い車」でした。あの作品に似ている。ふたりの女性とひとりの男性を巡る、ちょっと危険な三角関係。
それぞれのキャラクターは、魅力的なんですが、いかんせんお話がローテンション。いやぁ、ローテンションが悪いとか、どーとかではなく、そこに乗れるかどーかと。ミヤコとサキコの友情と、その実、「新谷さん」の存在が、ふたりを距離を遠ざけているよーで、本当は「新谷さん」によって、ふたりは繋がっているんではないかと(ん?書いていて、自分で分からなくなってる)
で、お話の中にでてくる「3匹の金魚」と「ミキサー」が、この3人の関係性を象徴しているワケです。一見、仲良さそーでも、ミキサーの中とゆー、危うい状況。ミヤコは、新谷さんに心を惹かれながらも、サキコとの友情と新谷さんとサキコの「関係」に、葛藤するワケですが、このあたりのミヤコの演技は、じわじわと恐怖を感じます。
つか、でもミヤコは自分自身をコントロール出来ず、新谷さんとの関係に歯止めが利かない、サキコの視線を受け止めながらも、欲望に流され。しかし、サキコの足を怪我をきっかけに、またその関係が徐々に逆転?する。
新谷さんも「軽い」感じではないケド、ふたりの女性に翻弄されながらも、ふたりに対して嫌味のない関係を持ってしまうことになるのですが、彼もミヤコ同様に歯止めを利かすことが不器用だったのかもしれない。
あ、すいません。これ以上、書けそうにないです。なんせ、物語をイマイチ、理解してないからかな。ま、麻生久美子&つぐみの演技力は、惹き付ける力があると思います(強制終了)
お笑い的評価:★ 物語的評価:◎
評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない)
『あらすじ』
日本古来より「獣」と戦う使命を帯びた一族「大佐藤」。謎の巨大生物から日本を守る一方で、その存在は徐々に世間から疎まれことに。そんな中、6代目「大佐藤」の生活が徹底取材されることに。
『感想』 序盤、淡々とした中にも、シュールな笑いを織り交ぜ、「大日本人」がヒーロー像とかけ離れた「悩める男」として、ヒジョーに興味深く描かれてます。 ドキュメンタリー風な手法で、世間に疎まれながら、防衛庁の命令で、視聴率を気にしながら、戦かう姿は、家庭のために身を粉にしながらも、大して子供からは感謝されないお父さんのよーな。
で、実際に大日本人の大佐藤が戦い始めてからがwもぉ、この際、「獣(じゅう)」のデザインは、あまり触れないようにしよー。最初の「締ルノ獣」は、どことなく「使徒」っぽくも思える(頭以外はねw)あとは…かなり独創的♪
公開寸前まで、一切の内容が明かされなかったの良かった。つか、よくこの作品を「カンヌ」に持っていったなと、感心させられる。映画としての評価は、かなり手厳しいと思う。いや、クライマックス直前まで保たれていた、絶妙な「大佐藤=大日本人」の葛藤は、あの瞬間に消滅w
いやぁ、コレを骨の髄まで楽しめるのは「ごっつ」好きじゃないとキツいでしょ。もちろん、たましょくはドストライ世代なので、ゲラゲラ遠慮なく笑い(≧▽≦)(ブヒャヒャ!ました(ほぼ、会場中全員)
あらためて、松本人志とゆー人間の「お笑いセンス」の見事さを知るとゆー意味では、凄い作品に仕上がっていると思います。見る前は、キャスティングにUAとか起用されていることに「?」でしたが、すごいハマり役w犬の名前もウケたw(神木隆之介、まさかあんな役だったとはw)
あのクライマックス。「あ、制作費が尽きたんだw」と感じる一方で、とてつ懐かしく感じました。まさかね、映画館のスクリーンで「ごっつ」やってくれるなんて思ってもみませんでした。
しかし、「大日本人」の抱えた色々なモノがどーなってしまったのかは、とても気になる。大佐藤が取材の中で「怪獣」ではなく「獣(じゅう)」と表現しているところなんかは、すごく好きでした。
あと、4代目の問題。いやぁ~笑いの中にも息子(5代目)の役目に責任を感じ、なんとか6代目を助けたいと思う気持ち。それでいて、6代目も不甲斐なさとゆーか、使命感と度胸の無さの鬩ぎ合い。
映画としての評価は…未知数としておきます。フツーの映画とはまったく違うモノだし、松本人志とゆー人は「お笑い」が何処まで通用するのか試してみたかったんでしょう。 ただ、第2回作品があるかどーかは…w