母べぇ
2008 / 01 / 27 ( Sun ) 16:33:32
評価:★ 微笑ましさと強さ度:90% 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない) 『あらすじ』 昭和15年、東京の片隅で暮らす野上一家。父親の滋は、ドイツ文学者として論文を発表するも、そのほとんどが「検閲」に引っかかってしまう有様。それでも家族は、明るく微笑ましい生活をしていた。とある早朝、野上家の戸を叩く音で目覚めた滋は、いち早くその異変に気付いた。 滋の著書が著しく国政を批判しているとゆー「治安維持法違反」で、妻と子供の目の前で滋は思想犯として連行されてしまうことに。残された妻・佳代と長女・初子、侍女・照美は、夫であり父親である滋の身を案じながらも、厳しい生活を余儀なくされてゆくことに。 『感想』 実は、たましょく…吉永小百合の出演作品を観るのはコレがはじめて。日本を代表する大女優ではあるのでしょーが、何分、たましょくが好きそうな映画に出演されるよーな方ではなかったので。タイトルは「母べぇ」ですが、この家族は父親・滋の決まり事?で名前に「べぇ」を付ける呼び方が定着してます。 「ALWAYS」以降、こーゆー古き良き昭和的作品がけっこー多いよーにも感じますが、今回は更に戦前の話。決して暮らし向きは楽ではない4人家族が身を寄せ合いながら、温かく暮らす様が描かれてます。昨年末にテレビで「武士の一分」をチェックしておいたので、山田洋次作品の「味」みたなモノは、なんとなく掴んでいました。(「寅さん」をちゃんと観たことがないのでw) 父親が連行される時の警察の横暴ぶりには、怒りを覚えながらもそれでも尚、家族に対して優しい眼差しを向ける滋の姿と、目の前で縄をかけられた父親を見送ることしか出来なかった家族の辛さ。連行された滋に代わり?その教え子・山崎徹(通称・山ちゃん)が野上家に通うよーになることで、少なからず一家は救われている感じがすっごい伝わってくる。 山ちゃんは、律儀で丁寧、堅物かと思いきやユーモアも持ち合わせていて、母べぇの負担を少しでも軽くしよーと、精神誠意家族に尽くす。初べぇと照べぇもすっかり山ちゃんに懐き、父親を警察に奪われた悲しみを軽減してくれる存在。浅野忠信がこんなにも優しい青年役を演じるとは思ってもみませんでしたが、かなりハマり役。 そんな野上家には、山ちゃんだけではなく、滋の妹の妹・久子(通称・チャコちゃん)や、佳代の叔父・仙吉までもが舞い込むのですが、仙吉役の鶴瓶は、ほぼ「地」でやってるんじゃないかと思うぐらいに本人そのまんまでした。この仙吉の存在は、思春期を迎える初べぇにとっては、デリカシーの無い存在であり、好奇心旺盛な照べぇには、面白い存在として映る様も微笑ましい。 料理は、そんなに上手じゃないケド、兄の不在を気遣って野上家をなんとか手伝う久子。「武士の一分」で、良妻を演じた壇れいがいつ「金麦」片手に出てきてもおかしくない感じしましたw実は、ここで山ちゃんに対して、少なからず久子は、思いを寄せるよーな雰囲気はあるのですが、既に山ちゃんには、心に決めている人が… 山ちゃんや久子が色々と手伝ってくれても、収入自体は、母べぇがなんとかしなければいけない状況。世は「贅沢は敵だ!」をスローガンに、貴金属を身に付けていれば「供出」させられてしまうよーな時代。本編の中で仙吉が言っていたセリフがあとのシーンで裏付けられているよーなところがあったのも、軍属や警察がいかに、一般市民を食い物にしていたのかと伝わってきます。 さて、子役ふたり。まずは、初べぇ役の志田未来。「椿山課長の7日間」を劇場で逃したので、やっとスクリーンで志田未来の演技を拝見したのですが、『素晴らしい』とゆー言葉以外みつからない。母べぇを気遣い、妹の照るべぇをちゃんと窘め、存在感を持たせながらも、出しゃばり過ぎず、しっかりと立場を理解した上で演じているとゆーのが伝わってくる。 仙吉とのやりとりの中で、久子と「あの叔父さん、キライ」と母べぇには直接言えない不満を口に出すシーンなども、子供なりに母べぇと叔父の関係を頭で分かっているんだと。汽車で帰る仙吉に「冷たいこと言って、ごめんね〜」のシーンで、ウルウルでした。(仙吉があの指輪を渡す演出にも) 拘置所に居る父親に手紙を書くシーンで、照べぇのあまりにも素直過ぎる内容に姉として注意をするも、本当は自分も今、悩んでいることを父親に相談したいと打ち明ける初べぇ。相手を心配させまいと「元気です」と書くより、家族なんだから思ったことを書けばいいと説く母べぇの言葉が染みる。 そして、妹・照べぇ役の佐藤未来(「みく」と読む)。一瞬、初代「ちびまる子」かと思ったケド、違いました。この子もなかなか天才肌な子役ですね。作品の中では、誰よりも「無邪気」な存在として、描かれていてある意味でムードメーカー。警察に連行された父親と一度だけ面会するシーンで、変わり果てた父べぇの姿に戸惑うところや、そんな父親を悪く言う刑事の手を振り払うしぐさなど、無邪気な中にも家族を思う強さの表現がしっかりとされてました。 この照べぇが無邪気な上に「食いしん坊」キャラ。キャラとゆーか、子供らしさを演出してると思うのですが、なんとも微笑ましい。母べぇの父親(警察関係者)に呼ばれて、料亭に呼ばれた時も最後まで「すきやき」に対して名残惜しそうだったし、父べぇの恩師の家で出された「カステラ」に対する執着心もかなりのモノ。 全体を通して、もっと「悲壮感」が伝わってくるのかと思っていたのですが、それ以上に家族の絆と温かさがすっごい伝わってきて、けっこー泣いてました。あと、母べぇの努力なのでしょーが、ふたりの姉妹は貧困から来る暗さはなく、前向きなんですよ。 物語は、日本が全面的にアメリカと戦争状態に突入するあたりから急変。一通の電報が家族にある事実を報せ、その報せと同時にある手紙が。そして、野上家を献身的にサポートしてきた山ちゃんにも「赤紙」が届くことで、物語は終盤へ。 母べぇは、まさに誰もが想像する「日本のお母さん」を描いてました。夫を理解し、子供を愛でて、周囲の人間との付き合いも大事にする。生き方(信念)をとやかく言われれば、しっかりと意見を言う。最後のシーン、寄り添う照べぇに言った言葉は、ずっと耐えるばかりだった母べぇの最後の本心だったんだろーと。 前売り特典:母べぇカレンダー |
陰日向に咲く
2008 / 01 / 26 ( Sat ) 21:01:30
評価:◎ 即席感動群像劇度:55% 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない) 『あらすじ』 無類のパチンコ好きが祟り、膨れあがった借金に苦しむ観光バスの運転手・シンヤ。営業所の所長に目を掛けてもらい真面目に暮らそうとするとも、その足は自然とパチンコ屋へ。一方、母親の思い出を辿って東京へとやってきた池田寿子は、浅草でシンヤと出会い、ある人物を捜す手伝いをしてもらうことに。 『感想』 劇団ひとりが執筆した作品を映画化。原作読んでないですが、面白いらしいですね(読む気、ゼロw)メインの9人(宮崎あおいは、1人2役)は、それぞれが主役級!老若男女にウケがいいよーな配役。でね、原作読んでないので、あくまでも「映像」だけ観た感想だけ述べさせて頂きます。 うん、「連ドラ」のおいしい所取りみたいな印象w岡田准一を起用している時点でシンヤは、「木更津」のぶっさんと「タイドラ」の小竜(竜二)のハイブリット的なキャラ(西田敏行と共演だし、浅草が舞台だし…)。「電車男」の伊藤淳史をアキバ→浅草に移し、「純情キラリ」の桜子並にまっすぐな役で、宮崎あおいが登場。塚本高史と平山あやをアキバに配する。 それぞれの登場人物が微妙にリンクして、後半になると明かされる人間関係が見所のひとつなのでしょーが、観ていると「なんとなく分かってしまう」ので、明かされても意外性がない。そこを楽しみにするのではなく、人と人の繋がりだったり、登場人物の葛藤や歓びに胸打たれるべき作品なのかな〜。 観ていて思ったのが「あれ?アキバのエピソードは(どのエピソードとも)リンクしてないΣ(゜口゜!!)」、シンヤに対して、献身的過ぎるバスガイド(平岩紙)の存在こそ、もっと掘り下げろよ!とか、ジュピター(緒川たまき)に関しては、あまりにも情報量少ない過ぎるだろ。愚痴ってゆーよりは、多分原作ではもっとちゃんと描かれているであろー、登場人物の描写がやや手薄。(それは、愚痴です) 笑いもあるし、泣けますよ。ただ、なんだろなー「カップラーメン」的なこの感じ。言うなれば「美味しいケド、味気ない」と表現すればいいのかな。大好きな女優・宮崎あおいが異なる2役を演じ、存在感を遺憾なく発揮してますが、役自体がちょっと「物足りなさ」を感じます。(寿子の職業は、それほど重要とは思えない) 西田敏行、三浦友和などのベテラン役者がそれぞれ、若手に胸を貸すも、そこまで厚みのある群像劇ってー感じでもない。シンヤは、劇中で2度「母親を亡くす」のですが、けっこー感動します、その悲しみを経て、ある人物との「溝」を埋まり、ふたりでまた暮らそうとするのですが…ちょっと待てッ! 無類のギャンブル(パチンコ)好きで、借金400万。勤めている会社の従業員が50万もカンパしてくれたのに、全てパチンコで費やし、恩を仇で返す。そのことに対する「オチ(解決)」は、何もないのですか?あと、「ケンイチ」ってーのは、あのふたりの子供なのか? 最初、リュウタロウとモーゼの間には、もっと深い繋がりでもあるのかと思っていたのですが、アレは本当にリュウタロウがたまたま街でモーゼ(←なんで「モーゼ」なのかは、すぐに分かりますw)を見掛けただけなんだ。あと、モーゼには、もっとギャグとか言わせればいいのに(「オナラ」ネタとかね←即効でバレる) え?「◎」の割には、全然誉めてないって?いえいえ、楽しんだんですよ。ただ、これだけの役者を起用しているのに、どーにもうまくひとつの作品として「完成」してないんですよ。群像劇って、最後は「おぉ、そこがそーゆー風に繋がって、実はこっちとも」的なのがあるでしょ(あの娘が、あの人物だったのはちょっとだけサプライズだったケド、そこはそこでエピソードとして完結しちゃってるしな〜) で、あの「傘」は、「幸せの〜」を意識しての演出なのか!?? |
恋空-koizora-
2007 / 11 / 04 ( Sun ) 18:44:39
評価:○ 安易な波瀾万丈度:40% 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない) 『あらすじ』 高校1年生の美嘉は、学校内でケータイを紛失したことからヒロとゆー同学年の男子と知り合うことに。最初は、電話で話すだけだったが自然とふたりは、付き合うことに。初恋に胸躍る美嘉だが、ヒロの元カノの存在が浮上する。 『感想』 最近、流行っているらしい「ケータイ小説」が原作とゆーことで。そんなことまったく知らないたましょくは、なんとなくガッキー出演とゆーことだけで観てみたのですが…。昨日「バイオ」観た時も、この作品を上映しているスクリーンから出てきた観客のほとんどが目の周りを真っ赤にして出てきていたので、「そんなに泣けるのか!」と思いながらさっそく観賞。 なんとゆーか、美嘉を襲うトラブルの数々が「とりあえず思い付く不幸を並べてみました」とゆー印象なんでが。ひとつのエピソードが起こっても、あまり重大さが伝わってこないとゆーか、サラッと描かれていて。序盤、美嘉がヒロと直接会うまでの過程とか、半ストーカーっぽいとかまったくロマンチックじゃないことを思ってました。(誕生日の歌は、おかしかったケドw) 「恋するマドリ」「ワルボロ」と観てきて、この作品でガッキーの演技や魅力が十分引き出されていることは、伝わってくるのですが作品自体の方向性がたましょくの好みとは違っていたのかもしれません(思えば、恋愛モノで泣いたのは「猟奇的な彼女」だけですし…) で、美嘉の恋人・ヒロ役の三浦春馬。「14才の母」で志田未来の相手役・桐ちゃんやってましたが、今度は、ガッキーかよと。あの作品では、大人しい役でしたが今回はうって変わって、ちょっとワル風な威勢の良い高校生。金髪(銀髪?)だったり、黒髪になったりと印象が随分変わりますケド、存在感もあったし、若い娘にウケはいいんでしょう。 ツッコミどころはあるのですが、この作品の雰囲気では、突っ込むのは野暮ですかね。すっかり泣くタイミングを外してしまったので、周囲の泣き声が聞こえる状況で「あーなんでこんなに冷静に観ているんだろ」と思ってしまって。やっぱり「続・三丁目」にしておけば良かったかな。 前売り特典:ハート型アクセサリー |
クワイエットルームにようこそ
2007 / 10 / 20 ( Sat ) 20:08:45
評価:☆ 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない) 『あらすじ』 雑誌のライターをする明日香は、締め切りに追われていた。多忙さの中、ふと目を開けると見知らぬ白い天井が視界に入る。手足と体を5点拘束され、誰かの悲鳴が遠くから聞こえる。状況を飲み込めない明日香の前に無表情なナースが現れる。 ナースの説明で、自分が精神科の隔離病棟の一角「クワイエットルーム」と呼ばれる部屋に拘束されていることを知る明日香。仕事の締め切りに追われていた明日香は、退院を希望するが、ステンレスの心を持つナースの江口によって無下に却下される。 『感想』 今月は、これ1本しか観られないので、もしもハズレだったらどーしよかーと期待と不安が入り交じっていたのですが、観終わったあとは「アタリ」を引いた気分でした♪松尾スズキの作品を観るのは、コレがはじめてだったのですが毒のある笑いと人の本性にメスを入れるよーな演出に脱帽。 主演の内田有紀。今まで女優として特に注目していたワケではないですが、離婚を機に女優業再開したことで、作品の中では新境地を開拓するかのよーな目を見張る演技。整った顔立ち繰り出されるユーモア溢れる表情。冒頭の5点拘束で体が動かせない中での、目の演技から引き込まれます。 そんな明日香を隔離病棟でサポートする拒食症患者のミキ(蒼井優)。昨年の「フラガール」での演技も鮮烈でした。今回は、見た目の奇抜さで度肝を抜かれながら、クールで面倒見の良い性格を持つ役。「拒食症患者」とゆー設定だけにウェイトを絞っている。隔離病棟全体を一歩さがった立場から観察しているよーな一面も。 明日香が目覚めた「クワイエットルーム」の天井の白さは、やっぱり「エヴァ」へのオマージュなんだろーか(庵野さん、出演してますしwあと、娯楽室?のテレビアニメも…)中盤ぐらいまでは、表層的な笑いの強調しながら、明日香は「自分は、大丈夫」と心に言い聞かせながらも、一癖も二癖もある連中を前にしどろもどろする演出は、観客と明日香の視点が同じになっているよーな感覚。 目覚めた明日香は、ところどころ記憶が飛んでいて、その記憶が後半で明日香自身を「クワイエットルーム」に来させざる得ない状況を作り出していたことをサイアクな形で知ることに。そんな明日香の彼氏役・鉄雄(宮藤官九郎)。ぶっとんだ性格で笑わせてくれるのですが、明日香を思う気持ち強さが伝わってくるシーンでは、「クドカンやるな〜」と感じます。 隔離病棟の中には様々な住人がいるのですが、明日香はミカとの会話で、自然と距離感を掴む感じも描かれていたりして、まるで職場や学校での「派閥」を表現しているのかな〜と。そんな中、明日香がある人物と接触することで、「詮索」され、それが引き金になってしまう様は、土足で心の中に入られてしまったよーな感覚。 印象的なシーンがいくつかあるのですが、ナースの山岸(平岩紙)が濃いメンバーに紛れながらあっさりとした存在で小さな笑いとホロリとする演技を見せてくれるところが好きでした。あと、明日香と同室だった「栗田」の女優さんって…「サビるな、ひで子」の人?チョコを何処に隠していたのかは詮索しませんが、なんとも…まさにあのパズルの絵柄のよーな感じなんでしょーね。 りょう演じるナース江口は、ステンレスの心を持った人間とゆーことだったケド、実は誰よりも住人たちに対して必死に接している印象だし、まさに自分の命すらも投げ出すぐらいの覚悟を感じます。(首の傷のシーンは、ちょっとホラー入ってましたがw) 劇中でミュージカルのよーなシーンがあって、「恋のフーガ」に合わせて内田有紀やその他諸々が踊るのですが、なかなか見事な振り付けで、エンドロールで松尾スズキが振り付けをやっていることを知り、そんな才能まであるのか!と驚かされました。 前売り特典:オリジナルトートバック |
クローズド・ノート
2007 / 09 / 27 ( Thu ) 22:34:33
評価:☆ 心の力度:80% 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない) 『あらすじ』 母親の再婚を機に一人暮らしをはじめることにした香恵。鏡の裏の戸棚に置き忘れられた1冊の日記を目にする。そして、窓の外で香恵の住む部屋を見上げるひとりの男性。後日、その彼は香恵のアルバイト先の万年筆屋に客として訪れる。 前の住人が残した日記を興味本位で読み始めた香恵。それは、小学校教師・真野伊吹のものだった。教師を目指す香恵にとって、そこに書かれている文章は教師として手引きに思える文章。やがて、日記の内容は伊吹の「恋」について綴られ、それに同調するように香恵の恋も大きく動き出す。 『感想』 一足お先に、試写会にて観賞(っつーても、公開2日前の試写会なんて、先行ロードショーみたいな感じですが←パンフ買えないしw)いやね、元々観る予定なかったし、作品としてそれほど期待してませんでした。えぇ。どーにも予告の印象がベタなラブストーリーに思えて。 今じゃすっかり「女王様」と讃えられている?沢尻エリカ様ですが、映画の役は、シンプルな女性が多い気がします(つっても、彼女の出演作品を観るのはこれで2回目ですが)純情を絵に描いたよーな大学生・香恵。万年筆屋のアルバイトとゆー設定もちょっと「お堅い」イメージを漂わせます。 そんな香恵が読んでしまう新米教師・真野伊吹の日記。この日記の内容と香恵の生活が交合に映し出されるのですが、観ていて「イルマーレ」と「恋するマドリ」をかけて、2で割ったよーな感じがするんですよ。パクっているとかそーではないんですケド、感覚的に近いモノを感じます。 真野伊吹は、クラスを受け持つことになって4年2組のこどもたちに灰谷健次郎の「太陽の子」とゆー言葉を伝える。すべての生き物は太陽の下で産まれ、太陽の下で育つ。フツーに聞いてもいい言葉ですが、竹内結子が言うことによってより、温かみが増すから不思議。 序盤は、香恵の新生活と伊吹の新米教師ぶりを見守るよーな形でお話が進む中で、香恵にはある悩みの種がw友人の彼氏が香恵に色目を使いはじめる(友人は、海外に留学)このエピソード自体は、そんなに深くお話に絡んでないですが、あるシーンでこの友人の彼氏が思わぬ障害となってしまうのは、笑っていいやら、嘆いていいやら。 純粋な香恵と真っ直ぐな伊吹。伊吹が教師として、さりげなくかけた一言がある女生徒には重荷となり不登校に。どんな言葉でも万人を救うことは出来ないし、時には逆効果すらも与えてしまうんだと伊吹の「心の力」が試されているよーにも感じます。 伊吹の日記を読み進める香恵は、伊吹の思い人「隆」を勝手に自分の好きな映画の主役にダブらせることで想像を膨らます。客として出会ったイラストレーターの石飛リュウを意識するよーになり、ほのかな恋心は、やがて伊吹の日記の内容をなぞるかのよーに香恵の心を覆う。 石飛リュウとゆー男性がなんともつかみ所のない感じなんですが、手は届かないケド、常にそこにいるみたいな(まさに雲のよーな)ところで、この伊勢谷友介って、今けっこー売れてるんですね。夏に観た「図鑑」にで出てたし、「ジャンゴ」(未見)にも出てるんですよね。 主要3人の存在感もなかなかですが、脇を固める永作博美や板谷由夏の演技もいいですよ。特に香恵の働く店の従業員・可奈子(永作博美)は、姉のよーに香恵をやさしくフォロー。石飛リュウの仕事仲間・山崎星美(板谷由夏)も香恵の気持ちを知った上での接し方とか。板谷さん、「サッド」に引き続き、いい役演じてます。 伊吹の日記の中に綴られているある微笑ましいエピソードが後半、香恵にとって衝撃の事実をもたらすことになった伏線の見事さにハッとさせられました。そして、君代が「翼をください」を唄っているシーンでモロに涙してしまいました゚・(つД`)・゚あそこで、エンドロールがはじまってもおかしくない感じでした(いやいや、本筋はまだ終わってねーし) 伊吹の生徒・君代。予告で1シーン見た時は「2年前の志田未来(つまりは、女王の教室の時)」に似ている印象でしたが、似ているのは髪型だけでした(爆)でも、すっごい大事な役です。志田未来とは違った味を出しています。伊吹が君代のことを語る最初の部分で、遠足の写真の中に急に雨が降る演出が好きだった。みんなが去り、写真の右上の丸く囲われた君代の写真だけが残された切なさ。 伊吹が教え子にあげていた「伊吹賞」なんかもすっごい演出だったかな。現実的に、今の学校でこーゆーことをやると「差別だ!」と騒ぐ保護者とかいそーですがw香恵は香恵で、確りマンドリの練習をしたのに定期公演で睨まれるハメになったりw クライマックスで、日記の破かれたページを読むシーン、肩越しに見えるあの絵と日記の内容にはいい意味でヤラれました。香恵がそのページと日記を託すべきところに託したんだとジーンとしちゃいました。そして、その報告をしに行った香恵が見た光景がなんともキレイに映画を締めくくっていた印象。 小学校教師を目指すとゆー香恵だけに、ラストは教壇に立っているのか?とも思っていたのですが、安易なオチに持っていかず、ひとつの恋を見届けて自分の道を「心の力」でしっかり踏みしめてゆくよーな印象を受けました。YUIの主題歌もしっかり余韻に浸れるほど、見事に作品にマッチしてました(書き下ろしですかね?) ところで、劇中で香恵役のエリカ様がどーしてもとあるタレントさんに見えてしまってしょーがなかった。あえて、誰かは言いませんがwそして、そんな香恵が劇中でマンドリで演奏する「ともしび」とゆー曲。この曲の出だし部分がどーしても、あの懐かしのアニメ主題歌に…。ホント、直接映画の感想とはまったく関係ないんですがw |
恋するマドリ
2007 / 08 / 18 ( Sat ) 20:00:44
評価:○ で?度:62% 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない) 『あらすじ』 姉とのささいなケンカから余儀なく一人暮らしすることになったユイ。初のひとり暮らしに気持ちが弾む。以前住んでいた家に忘れ物を取りに行ったことで知り合うことになった温子やアパートの上の階に住む無愛想な住人・大野隆とバイト先でアシスタントとして接するうちに、ユイはふたりのある関係に気付きはじめる。 『感想』 いやぁ〜なんとも、初日に2回も観賞したのに感想が書きづらいったりゃありゃしないw引っ越した先での些細な出来事から、あるカップルの行く末をユイ(新垣結衣)が見守るとゆーか、優しくもちょいお節介的な感じで「ひとりでドキマギ」している感じ。 え〜と、ガッキーとサネイエさんが姉妹ってどーゆーこと?で、ガッキーの義兄が矢部太郎って更にどーゆーこと?人柄いいケド、仕事は雑なヘラクレス運輸が実はキーポイント!w「先生」と呼ばれる大野隆(松田龍平)が、何の先生なのか、最後の最後まで不明(研究もイマチイ、漠然としている) 自然消滅寸前のカップルの間にぽつんと放り込まれたガッキーがふたりともそれほど強く望んでいない?復縁をなんとか成功させよーとする内にちょっとずつ男性(大野隆)の方に惹かれながらも、女性として尊敬する温子も応援したいとゆー感じで、葛藤!?するのですが… 切ないラブストーリーとゆー感じでもなく、ラブコメとゆーほど笑えるワケでもなく、しかもクライマックスあたりから展開が破綻し始める(屋形船とかなんなのか、なんで警備員に制止されるよーなところを通のか…) でね、温子の彼氏の大野隆@松田龍平。自分の恋愛なのに、ちっとも「熱」が感じられない。なんとなく優しさ(未練?)は見え隠れするのですが、全部が全部他人事みたいな姿勢(1回だけ、感情を高ぶらせるシーンありますが)で、「恋愛<発光体」みたいな。 温子は温子で、彼氏の存在よりも自分のやりたいこと@インド留学をさっさと進めようとするのですが、かと言って完全に彼氏のことを忘れているワケではなく、心の片隅には在るよーな。でも、自分からアクションするほどではないw(何書けばいいやら…) えーと、見所とか書きましょうか? その1・ガッキーの白目 その2・目隠しのない小梅の入浴シーン その3・屋形船の先端に立つガッキーが妙に凛々しいw ごめんなさい、ガッキー主演じゃなかったら、「凹」だったかも。2回も観たのに印象に残っているシーン、ほとんどないです(ガッキーがとにかくカワイイとゆー他にはw)キャスティングうんぬんとゆーよりは、演出があまりにも弱過ぎる。いくらでも「切なく」いくらでも「おかしく」出来ただろーに、そのどちらにも転ばず、全体通して中途半端なんです。 たとえば、ユイがひとり暮らしするきっかけとなった「姉とのケンカ」も消化されず、物語の最後には何故かユイが引っ越し(←その理由も明かされませんw)温子の父親の存在も唐突で、クライマックスでの屋形船は、本当に何なのか分かりません。 で、 実は、ブロガーのあんぱんちさんにご尽力頂き、舞台挨拶を拝むことが出来ました!そう!生ガッキーに会えたのですッ!(ごめん、映画の本編よりこっちの方がメインでしたw)で、舞台挨拶に登場したのは、監督さん、ガッキー、菊地凛子@2回目、松田龍平@テンションも体温も低い、世良公則、スネオヘアー@音楽担当。 ガッキーは、モスグリーン?のワンピースに大きな白いネックレスでストレートヘア、凛子は白いブラウスに黒いパンツで髪は結ってました(「図鑑」の時とは、また違う印象)。松田龍平は、Tシャツにメンパン?で冬眠から無理矢理起こされたよーな表情でMCの問い掛けにもほぼちゃん答えてませんでしたw(あまりのテンションの低さに逆に会場中、笑うしかないwあと、監督さん(女性)が寺島しのぶに似ている感じでした。 つか、このキャスト…かなりの話し下手です。それでも、ガッキーや凛子はなんとか作品の印象を話そうとしているのですが、ガッキー初の舞台挨拶でガチガチ(笑顔もやや少な目?)凛子は、こなれていますがそれほど口数が多いワケでもなく、松田龍平に関しては、マイク使っているのに何話しているんだか聞こえませんw(つか、話す気ゼロです)世良さんやスネオヘアーさんは、もともとミュージシャンだし。 いや、でも取ってもらった席が前から2列目のど真ん中とゆーことで、4メートル先の目の前で小梅@ガッキーを拝むことが出来たのは、本当に至福のひとときでした+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚すっごい、カワイイ!こんなカワイイ娘、実在するんだと思ってしまいましたよ。 で、MCからの質問で「あなたにとっての「恋するマドリ」とは?」って…まずは、ガッキー。言葉に詰まって「どーしよー凛子さ〜ん。えーと、子供なので分かりませんw」しゅーりょー(爆)そのあと、今度は凛子の番に「子供なので分かりません」とガッキーの言葉に被せて、笑いをとりながら、結局質問にはちゃんと答えられずw松田龍平は、ほぼ放棄してました。一応、監督だけが真面目に答えてましたが、観客的には… 舞台挨拶が終わったあと、あんぱんちさんと話していたのですが、せめてひとりぐらいは芸人並に話せる人がいればと…(ピエール瀧が来ていればこんなことにはならなかったと)それにしても、松田龍平は………さて、そんなガッキー、今度は9月に弟の松田翔太とも「ワルボロ」で共演♪個人的に弟の方が好感度持てるので、頑張って欲しいですw 前売り特典:バスソルト 入場特典:タオル ※散々書きましたが、ガッキーファンなら観てもいいですよw |
河童のクゥと夏休み
2007 / 07 / 29 ( Sun ) 18:23:34
評価:★!! クゥとオッサンに涙度:100% 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない) 『あらすじ』 学校からの帰宅途中、河原でつまづいた石を掘り起こした康一少年は、石の中から河童のミイラを発見。自宅に帰って、水に浸すとみるみるとうちに生命を取り戻す。泣き声が「クゥ〜」だったことから、康一は河童にクゥとゆー名前を付ける。 『感想』 まさか、この歳でアニメ作品でこんなに泣かされると思ってみませんでした。開始5分もたたない内に涙してました。クゥが康一と出会う前、ある哀しいエピソードが描かれているのですがそこで涙しました゚・(つД`)・゚身勝手な人間の振るまい、本当に許せない。 そして、現代に蘇った「クゥ」(本当の名前は忘れてしまったらしい)。最初は、人間を少し恐れながらも上原家の人々と触れ合う中で、人間のいい面をいっぱい見てゆくつれて、クゥが本当に愛おしく描かれてます。しかも、すっごい礼儀正しくて、律儀。 上原家の家族構成は、父ちゃん、母ちゃん、康一、妹の瞳。この家族の描き方も絶妙で、康一同様に少年の心を持った父親と、は虫類系?生き物苦手な母親と、子憎たらしくて、ちょっとイジワルな妹、学校ではそれなりの人付きいをしていた康一もクゥとの出会いによって、色々と環境が変化してゆく様。 中盤までは、クゥと上原家の人々の交流を丁寧に描きながら、康一少年がなんとかクゥを仲間に会わせてあげようとひとり旅を計画。上原家の中で、唯一「クゥ」を目の敵にしてしまう、妹の瞳の描き方がすっごい見ていて頷けてしまう。最初に顔に水をかけられた(わざとじゃない)ことから端を発し、マイマイのことや、相撲で投げ飛ばされ、お気に入りのイスまで奪われ、瞳の一方的な「敵視」が微笑ましい。 そんなクゥと上原家の人々との触れないの中で、上原家に飼われている犬のオッサン(康一曰く、おっさんみたいな顔だからオッサンとゆー名前にw)が、クゥの良き導き役として描かれているワケですが、クゥとオッサンは、人間には分からないテレパシー?で会話が可能。 クゥの仲間を捜しに東北の遠野まで行くことになるのですが、クゥが本来住んでいた時代から100年以上も経っているワケで…(遠野、座敷童子と言えば…やはり「うしおととら」!にも、河童出てきたなぁ〜)それでも活き活きと川を泳ぐクゥの姿は、本当に嬉しそうで、観ているこっちまで心晴れ晴れしちゃいます。 康一のクラスには、菊地とゆー女の子がいて、この子がいじめられている。康一は、少し気になりながらも照れとか色々あって、この子に対してうまく接することが出来ない。このアニメの中で、子供の発言は、けっこー酷いこと言ってますが、確かにあまり考えて発言しないだけに子供って、時には大人以上に残酷なこと言いますよね。 人の口の戸は立てられないじゃありませんが、ひょんなことからクゥの存在が世間にバレはじめる。上原家の周りには野次馬やらマスコミやらが。あの写真週刊誌のふたりがホント許せない。なんとかクゥを守って来たつもりだった上原家だが、遂にはクゥをテレビに出さなくてはいけなくなっちゃうのですが。 ここでも康一の描き方がリアルなんですよ。どんなにクゥを思っていても、やはり小学生。自分がテレビに出られると分かって、興奮してしまう。そして、ここでオッサンのある過去が語られるのですが、ココがたましょくにとって超号泣のはじまり゚・(つД`)・゚ テレビ局、クゥに関する重大なエピソードが描かれ、人々の好奇心に晒されたクゥは、オッサンの背に乗って、都会を走り出すのですが…さっきのオッサンのエピソードからここまでずーーと泣いてます。音楽もちょっと危機感を感じるモノが流れ、なんとかクゥを守ろうとするオッサンと、河童と犬を好奇の目で観る人間たち。そして…゚・(つД`)・゚ 父親の形見?を握ったクゥが「まるで人間の巣だ」と、自分の棲むところを失った悲しみを呟くシーン。そんな哀しい思いが天に通じ、ある奇跡によって、クゥは正気を取り戻す。雨に濡れながら、上原家の人々と一緒に自分を守ってくれた存在の大きさを実感するシーンでもずーと泣きっぱなし。 終盤は、クゥが上原家からの旅立ちを決意するのですが、康一にとっても淡い恋心が終わってしまうことに。今まで頑なに心を閉ざしていた菊地が堪えきれず泣くシーンでまたもやたましょくも一緒に号泣゚・(つД`)・゚康一の図らないで、クゥと菊地が対面するところでのクゥのセリフが泣けて泣けて泣けて(ホント、泣いてばっかりです) で、プログラムを買って驚いたのですが、このクゥの声をやっているのがベテラン声優なのかと思ったら、本当に子供の声優を起用しているΣ(゜口゜!!)すげー、人間のアフレコだって難しいだろーに、こんな少年が見事に河童の子供の声をしっかり演じることが出来るなんて。父ちゃん役の田中直樹(ココリコ)や母ちゃん役の西田尚美も見事に役にハマってますが、クゥの声優の子には何か賞でもあげたいぐらいです!(クゥの父ちゃんが、まさかあのヒゲの飲んだくれだとはスタッフロール見るまで気付かなかった) 単に少年と河童の触れあいだけじゃなくて、色々なメッセージが込められていますが、鼻につかず、それでいて強く訴えるモノを感じることが出来ると思います。押しつけがましくない感動と、思わず笑ってしまうよーな演出が見事に相まってます。そして、人間の傲慢を改めて思い知らされる。実は、たましょく、試写会で一度見ているので2回目ですが、1回目よりも2回目の方が泣けます。泣けて、泣けて、フライング泣き何回したやら゚・(つД`)・゚ クゥの名言集はいっぱいうあるのですが、笑えるモノだと「オレのせいで友佳里が老けるぅ〜」は、爆笑(≧▽≦)(ブヒャヒャ! です。そして、やはり泣けるのは「オレを救ってくれたのがオメェたちで良かった♪」゚・(つД`)・゚そして、オッサンのセリフにも゚・(つД`)・゚あの旅立つ前の写真のオッサンの顔見ているだけで(今、書きながら、また思い出し泣き゚・(つД`)・゚) 入場特典は「きゅうりのクゥ〜ちゃんではなく、キュ〜ちゃん(マジです!) |
キサラギ
2007 / 06 / 22 ( Fri ) 21:59:53
評価:★! 濃密度:99% 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない) 『あらすじ』 1年前、突如として自殺したアイドル・如月ミキ。彼女の1周忌追悼会に集まったファンサイトの住人たちと管理人。男5人は、如月ミキの思い出を語り合うために集ったはずが、ひょんなことから彼女の死を巡って議論に。はたして、アイドル・如月ミキの死の真相と彼らとの繋がりは!? 『感想』 プロガー仲間の「あんぱんちさん」が絶賛していて、すごく気になっていて、当初は予定になかったのですが、急遽観賞することに!いわゆる「口コミ系作品」です。設定だけ聞くと、相当「地味」な印象ですが、そんなことはないです! 1周忌を機に初顔合わせとなるファン5人。それぞれが手探り状態の中、序盤は如月ミキに対する思いの丈を語る。塚地演じる「安男」がなかなか絡んでこないのですが、これが非常にのちのちの展開でうまーく描かれています。 ユースケは、ちょっと「真下」を引きずっている印象ですが、それ以上にHNが(≧▽≦)(ブヒャヒャ! しかも、あの名ゼリフまでキッチリと言ってますからwそれで、憧れてないってー言ったらウソでしょwクールな役かと思いきや… 小出恵介演じる「スネーク」は、かなりのお調子者♪あ!「長いモノには巻かれろ」で、スネークなのか!?ほぼ終始、ハイテンションですよ、スネーク。1シーンだけ、のだめの「真澄ちゃん」を感じさせるところも。 小栗旬演じる「家元」はサイトの管理人で、追悼会の主催者。「花男」の花沢類とは、まったく逆のキャラなのに、違和感なさ過ぎw序盤は、カリスマファンとして敬ってもらえるも…終盤の壊れ方、イジけ方サイコー(≧▽≦)(ブヒャヒャ! で、最後のひとり、香川照之演じる「いちご娘。」。イジるところ多過ぎて、何書いていいのか分かりませんが、このベテラン役者が見事なぐらいにイタい無職のヲヤジを好演(熱演?)してますwHNの下り、ユースケは、少々後悔しているのに、「いちご娘。」は、気に入っていると発言するシーン、面白過ぎ(スネークのツッコミも) 死んだアイドルの死の真相を追求する過程で、5人の身元が判明し、それぞれが実は…設定にもセリフにもまったく無駄がない。細かな設定も些細な発言も見事に展開とリンクしている。かと言って、堅苦しい緊迫感だけが漂う内容ではなく、笑いのツボをしっかりと押さえている。 終盤になって色々な真実が判明するのですが、観ながら「誰かまだ『爆弾(発言)』持ってるんじゃないかと」とワクワクしちゃいます。見事な展開と笑いでまったく飽きない上に、ホロリとまでさせてくれます。しかも、最後は5人で…アレは是非、自分の目で確認して欲しいです♪(個人的には、如月ミキは最後までミステリーな存在であって欲しかったですが…w) ここで、問題です。 小栗旬、小出恵介、ユースケ・サンタマリア、塚地、香川照之の5人の中で「デブッチャ」は、誰でしょう?w |
幸福な食卓
2007 / 01 / 27 ( Sat ) 23:43:12
評価:☆ 幸福度:75% 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない) 『あらすじ』 中学三年になった佐和子。始業式の朝、家族の食卓で父親から突然言われた「今日で父さんを辞めようと思う」の言葉。3年前、中原家で起きたある出来事を堺に家族は、ちょっとずつ歪みはじめる。それを補うかのように朝の食卓では、良いことも悪いことも打ち明ける暗黙のルールが家族間で出来つつあった。 そんな憂鬱な告白をされた佐和子は、新しい学期を迎えると同時に転校生の大浦勉学と出会うことに。隣の席になった勉学は、佐和子を人間観察し、次第になんでも話せる仲に。同じ高校を受験し「切磋琢磨」頑張ろうとライバル宣言をされる佐和子の心は、少しだけ弾む。 『感想』 「14才の母」で主人公・未希(志田未来)の親友役で出演していた北乃きいの主演作品。ほのぼのした中にも「家族のズレ」や「自分を支えてくれる存在」を描く。冒頭の父親の発言と3年前の事件とのリンクが判明するまで、佐和子が浴室を見る目に何があったのか色々と想像を膨らみました。 離婚はしてないものの家族と一緒に暮らさない母親、教師を辞めて、「学生」としてもう1度大学に行こうとする父親、優秀な成績を持ちながら、突然「農業」に目覚めた兄、高校受験を控え、勉学とゆー存在に励まされ、翻弄される佐和子。この4人家族、仲は良いケド、それぞれ秘めた思いが断片的に描かれています。 序盤は、勉学のちょっと変わった性格に佐和子は面食らうも、彼の言葉に他の同級生たちとは違う「自分を分かろうとしてくれている」感じがスーと佐和子の心の中に浸透してくる。勉学に励まされると「おう」と照れたように返事する佐和子の表情とか、かなり微笑ましいです。 家族だからと言って、何もかわ分かり合えるワケでもなく、距離を置くことで見えてくる関係性や、その人のクセや欠点。頼れる兄である直ちゃんも、佐和子の知らないところでは、イメージ通りの人間ではないとゆー小林ヨシコの一言がとても現実感を持っている。 佐和子と勉学の関係性も、勉学の考え方がちょっとズレてると思わせておいて、実は佐和子は自分の気付かないところで多くの人に支えられているとゆーことを気付かせてくれる勉学の存在がさりげなくて好感が持てる。(サバのエピソードとかマジで好きだった) お話として派手さはないケド、ドラマチックな言葉よりも「些細な一言」や誰かが側に居てくれるだけで、自分とゆー存在は救われているんだなと考えちゃいます。本編の中で、お父さんが佐和子に「大人になると、次の日が楽しみなんてことはなくなる」とゆーセリフがあるのですが、この言葉にとても共感しちゃいました。 プラトニックな関係だった佐和子と勉学がお互いを恋人として認め合うところで勉学が「キスしていい?」ときくところ、佐和子が「いちいち聞かないでよ」と返答すると勉学が真面目にそれについて返答したあとの淡いキス、思わずたましょく「避けろ!」と心の中で願ってしまいましたw 本編の中では、佐和子と対立?とまではいかないケド、ちょっと「異質」な感じのする小林ヨシコ。終盤の彼女の佐和子に対する励ましの言葉、ストレートで、ある意味で「配慮がない」とも捉えられそうだケド、その言葉に佐和子が背中を押されている感じは良かった。 勉学も佐和子との関係中で、彼女の喜ぶような人間でありたいと努力し、電動付き自転車で坂道を上ったり、苦手なサバを食べたり、自分で稼いだお金で、佐和子にクリスマスプレゼントをあげようと努力する様は、佐和子にとってどれだけ勉学の存在が大きかったことか。 勉学の手紙のシーンで、泣けて泣けて、今年初の大泣き゚・(つД`)・゚1回目のクリスマスの宣言に名字から名前で呼び合おうと書き綴ったところなんざ、ジ〜ンとしちゃいました。手編みのマフラーを勉学の家に届けた佐和子が噂のクワガタ好き弟に「こんなのいらないか?」と言って家を去ったあと、弟が追いかけてきて「大丈夫、ボク、大きくなるから」の言葉も良かった。 何より最後、家路へと向かう佐和子を映しながら、流れるミスチルの「くるみ」の歌詞の内容がすっごいリンクしていて、それでいてとても心地よい。清々しく、前を見ながら歩を進める佐和子。時おり振り返りながらも、自分には支えてくてる家族がいると思いを巡らせているのか。そして、家では母親が4人分の食器を食卓に並べる。あたり前と思えるような日常を迎えられる幸福に佐和子は気づけたんだなぁ〜と。 |
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